ここに掲載する短文は、"くらしとまちづくり"紙を
メール配信する際に付けている前書きです。

配信号次 配信時MEMO
一部書き改めているところもあります。
備考
 

第32号

060503
第2版

 
みなさまお久しぶりです。
お忘れになってしまったでしょうか。
半年振りに発行します。
申し訳ありませんでした。
今号から読者になられた方も
よろしくお願いいたします。
 
この間、まちの様子も随分と変わりました。
吉祥寺大通に面した三越は残すところ数日で弊店です。
ゆざわやも撤退閉店情報が飛び交ったようですが、
これはどうやら「ガセネタ」とか。
同じ吉祥寺大通の五日市街道とのT字路交差点の西友側。
ここもずうっと放置されていましたが、昨年の秋口か暮れ頃からでしょうか、
ビル建設用地なる仮囲いが張り巡らされています。
丁度そのあたりにいわゆるポケットパークがつくられ、
鬱蒼とした楡か楠の大木が屹立している様を思い浮かべます。
 
サンロードの魅力はいまひとつとは言え
それなりの賑わいがありますが、
吉祥寺大通は言わば名前負け。
賑やかなのは朝晩の通勤・通学ラッシュ時とお買い物時間帯。
人を駅から誘う魅力に欠けているとか。
 
折りしも「吉祥寺グランドデザイン委員会」。
討論や研究も結構(でもないか!)。
魅力あるまちなみを演出するのは、結局は人。
それを享受するのも、それは人。
人が行きたくなるまち、商店街、これをどのようにつくり出せるか。
昔から俗に「損して得取れ」とは良くぞ言ったもの。
あるいは「急がば廻れ」も然り。
「木を見て森を見ず」とも。
 
目の前の利得に捕らわれず、遠くを眺め、
人の気持ちを理解してみてはいかがか。
「そのような余裕は無い」ですって?
あっ、そうですか。
 
ではまた次号で。
 
 

(全8面)

 
 

第31号

050502
第1版

 
南町コミセンの文化祭に小紙も出展しました。
3回目になり、地元の皆さんにも小紙の存在を
だんだん知っていただけるようになりました。
最終日の10月23日、おやっと目を見やると土屋前市長の来場です。
例年のごとくこまめに市内を廻っているようです。
しばらくして小紙の展示場所にもやってきました。
案内役の実行委員長に説明をと声を掛けられましたが、
折りしも展示の出来立て第30号。
前市長に一言説明(一体何を?)をと思いきや、
ぷいと交わされ、あっけなく無視。
(案外の小心者!、どちらが?)
さて、ややあって邑上新市長も来場。
「土屋さんも来てますよ」、
「この頃あちらこちらで良く会います」。
そういえばだぁれも案内などいませんねぇ〜。
偉そうに案内などさせないのが邑上流か。
 
一人で気を揉んでいたら案の定鉢合わせ。
そこは大人同士、サロンで余人を交えての歓談。
後で何の話をしていましたかとそれとなく聞いてみたら
「まぁ、世間話のようなこと」とのことで、期待はずれ。
土屋前市長は押しも押されぬ(?)代議士故、
地元への関心の要望をしてみたところ
あえなくも
「地元(選挙区)選出の議員さんがいるでしょ」と
にべない応答であったとか。
選挙区で敗れた恨みが端無くも現れたとの観測。
 
さて、これまた噂話の域か事実の伝聞か?
件の「農水省跡地利用計画」なるもの。
前市長殿は意固地なまでに(我を張って)
推進しようとしてきたものの、
自ら選んだ後継者の敗北が明らかになるや
やぶれかぶれか、八つ当たりか、
もう(そんなもの)止めてしまっても良いなどと
口走ったそうな。
 
はてさて、一体何のために、
だれのために進めようと図ったのか、
なんのことやら「知的創造拠点」!
これではこれに駆り出された市職員の
立つ瀬も無いというもの。
政策や政見の一貫性はどこへやら。
 
 

(全6面)

 
 

第30号

050502
第1版

 
第29号を配信したのは6月半ばのことでした。
その折も「またもや配信が遅れてしまいました。」などと書きましたが、
今回ほどではありませんでした。
前回の「言い訳」(?)は
「どうしても収録しなければならない
取材記事があったから」でもありますが、
今回は必ずしもそうではありません。
とにかく忙しかったからの一言に尽きます。
なんともはや、情けない。
 
さてこの間、三鷹市には自治基本条例が誕生し、
武蔵野市は市民代表の市長に取って変わりました。
前者は当地の先進的な方々にとっては
「まだまだこのようなものでは、とてもとても」と
ご不満のようですが、
まだそういう条例を持つに至ってはいないわが武蔵野市民らにとっては
「贅沢」にも聞こえる持てる者の不満といったものでしょうか?
その新たな「武器」を用いて、
そのもの自体を研ぎ澄ます道も開けたと言えます。
翻って武蔵野市では、新体制に入ったとは言え難題山積。
庁内の刷新、行政の透明化、市民参加の道程の確保、等々。
 
この「市民参加」(市民参画と最近は言い換えられている?)あり方や
その形式と実効性については多くの意見の隔たりがあり、
挙句の果てには懐疑もが重く横たわっているようです。
 
旧市長の時代にも「市民参加」が
唱えられないときはありませんでした。
旧来型・形式的な市民参加ではない市民主体の市政の実現に向けての
険しい道のりのスタートでもあり、
先鞭をつける華やいだプロセスになっていただきたいと考えます。
 
 

(全4面)

 
 

第29号

050612
第1版

 
またもや配信が遅れてしまいました。
言い訳ではありませんが、どうしても収録しなければならない
取材記事があったからでもあります。
 
6月1日、武蔵野市の情報公開コーナーで入手した公文書は
市長、助役、企画政策室長、同課長がこぞって市議会特別委員会で
嘘の発言をしたことを裏付けるものでした。
この件は6/17の農水特別委員会冒頭での意見陳述時に明らかにつもりでいます。
同日の午後1時からですので、是非傍聴に来てください。
 
 

(全8面)

 
 

第28号

050502
第1版

 
休で町の中は何やらひっそりとしています。
顔なじみのクリーニング屋さんも、水道工事の職人さんも
「車が空いていて楽です。」とは言いながら、
GWにも働いていることにどこか照れくさそうで、
やや自嘲的でもあります。
みな揃って年配で高齢者にとうに入っているか、
もうすぐにも手が届きそうな方々ばかりです。
要するにベテランの職人さん方ばかりです。
これらの方々はしっかりとした技術と経験に裏付けられ、
半端な仕事では飽き足らないという方々だと言ってもよいでしょう。
そういう光景と人々が地元で身近にいることを改めて噛み締めたことでした。
まちづくりといっても物的なことばかりではないことが
おぼろげにその姿を現し始めています。
これもまた嬉しいことです。
 
 

(全6面)

 

第27号

050402
第1版

 
結局3月は休刊としてしまいました。
そろそろこの"くらしとまちづくり"の役割もおわったかなぁ、
などと勝手な屁理屈をつけてサボって(?)いましたら、
ある読者の方から、
「最近私のところへは配信してもらってませんが、何か〜?」
「ちゃんと読んでるんですよ!」とお叱りとも激励とも。
いやぁ、お恥ずかしい次第でした。
「原稿は一応整っているのですが、なかなか編集が進まなくて〜」などと
言いつくろうような始末です。
嬉しいことです。
ありがとうございました。
 
 

(全10面)

 

第26号

050202
第1版

 
本日は節分です。日も大部伸びてきました。
NHK番組への政治家の介入問題が重視されています。
政治家の介入などは許されざることですが、
それにへつらいは顔色をうかがったとされているNHKも
報道機関としての自覚や使命をないがしろにしていると言えます。
過年の地方選挙の折り、小紙も選挙内容に関わる紙面構成を企図しました。
その際、東京都選管に現行の公選法に照らしての
質疑を行なったことがあります。
その内容は今はおくとして、
都選管が小紙をもれっきとした「報道機関」として
扱ったことが思い出されます。
言論・報道機関はその規模・発行部数の多寡に関わらず
公平に扱われなければならない、とその対応に出た係員は主張しました。
武蔵野市の某市議は小紙を称して
あまり読まれてはいないとか、知られていないとかとして、
無視しても良いかと思ったが云々と言っていましたが、
その姿勢には格段の差異を感じます。
 
それはともかく、
上記のようにNHKへの権力介入も問題ですが、
より大きく深刻な問題は、NHK側に感じます。
それに屈したり、顔色を伺う姿勢、
いわゆる自主規制とか自粛とかの手合いです。
権力側が何も手出しすることなく、その体を受けてくれる様相、
これが一番彼等には望ましく、好ましい状態でしょう。
小紙編集長がかって関わっていた
あるまちづくり市民組織のニュース編集。
その役員会の中ではそれに近似する傾向は甚だ大なるものでした。
市民に広く受け入れられるために
これを是非とも早急に克服していただきたいと願っています。
 
三鷹市における自治基本条例制定に向けた
動きを前号収録したところ、これに関わる同市の市民組織から
問い合わせと励ましをいただきました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
 
 

(全4面)

 

第24号
第25号


合併号
041202
050102
第1版

 
あけましておめでとうございます。
とは言え、すでに松の内も終わっています。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
 
今号は昨年11月後半以降の相次いだ案件収録のため、
中でも三鷹市における自治基本条例制定に向けた
動きの高まりの収録を目指したため、
合併号とさせていただきました。
そのため、本紙8頁と併せて付録も8頁の
合計16頁の構成になっています。
 
 

付録とも
(全16面)

 

第23号

041102
第1版

 
以前にも発行日に間に合わなかったことがありました。
けれども今回のように半月余もの遅れを来たしたことはありませんでした。
事情をご説明しても、それは「言い訳」でしかありません。
自戒して今後の努力に期したいと思っています。
 
とは言え、次の発行予定日までもう然程の余裕もありません。
収録したいことがらの多大さに比べ
企画や取材と編集態勢が余りにも貧弱だからです。
ともあれ、なんとか発行を行うことが出来ました。
次号は小紙創刊第2年度目に入ります。
 
まずは発行遅延のお詫びを申し上げ、
今後も暖かなご支援をいただけますようにお願いします。
 
 

(全8面)

 

第22号

041002
第1版

いわゆるところの三題噺し。
とは言え、実は相互の関連、密かに乏し!

 
その一
 
武蔵野市吉祥寺東町2丁目の東十一小路。
この通りは幅員約5.45m、延長約440mです。
その一筋置いて東側に隣接する反対方向に一方通行の
宮本小路(復員約5.40m、延長約395m)と言わば一対となっていますが、
やや大げさに言えば、いまや全国的にも有名になっています。
もう丁度2年になります。
この道の朝昼2回の歩行者専用道路の交通規制遵守のために、
その都度車止めを設置しては撤去している住民の方々がいます。
暑さや寒さ、風雨も厭うことなく、一日も欠かさずに献身してこられました。
そのお一方のHさんからある日伺いました。
「朝の7時半頃(まだ規制が敷かれる前の時間帯)、ここで測っていると、
中には一回もブレーキを掛けることなくものの25秒くらいで
向こうまで通り抜ける車がいるんだからねぇ」と。
 
100mを10秒で通過すれば時速36qです。
この道は440m程ですから、25秒で通過したとなれば、時速63qを超えています。
東十一小路の速度規制は時速30qですので、2倍以上の速度オーバーです。
住宅地を抜ける狭い道を、
ポール(狭柵)もハンプ(隆起)をもものともせず、
猛スピードで突っ走る車の恐ろしさは想像を超えます。
この道は狭くて一方通行ですが、歩行帯はあっても歩道はありません。
そこが速度規制の30q/hという速度規制なのですが、
それはそもそもこの道の南側の起点である女子大通り
(2車線・センターラインと両側歩道付きで相互に路線バス運行)と
同じ規制値であるのはとても解せないところです。
道路の整備や改良もそれなりに結構でしょう。
しかし、その前にやれる、否、やるべきことはもっとあるのではないでしょうか。
そして、整備の完了後もそれでこと足れりと済ませていてよいものでしょうか。
卑しくも「人にやさしいみちづくり」とうたったからには。
 
 
その二
 
9月28日、武蔵野市東町の本宿コミュニティーセンターで開催された「市長と語る会」。
なかなか"盛況"で、62名の参加、16名の質問・提案・要望などの意見。
所用で開催時刻18:30に約10分ほど遅れましたが参加しました。
終了は20:50でしたので、会は延べ2時間20分、つまり140分間ということになります。
 
市長は「一つの問題に限られず様々の意見が聞けたことが良かった」とご満悦。
しかし、中には流石に外環の通る直接の地元だけに、
司会者に対して「外環について纏まった質疑が
できるように図って欲しい」という要望が出されたくらいです。
また「国と都が"公式文書で"大深度地下方式に方針を決定と発表したのだから、
行政的にはこれは実質"決定"と言わずしてどう言うのでしょうか」、
「ただし、法的には(まだ決まっておらず)従来のままですよ」との強弁の限り。
決まったことをとやかく言っても始まらない。
"その後"を"現実的にどう議論(要望?)するか"でしょう、と住民に強要。
当の国の直接の担当官が「まだ決まったわけではありません」と述べているのに、です。
 
そして、「もっと住民・市民の側を向いた外環(反対)への説明や取り組みを」との声には、
「市議会で充分に(すでに)資料を提供している」と至って素っ気無いご様子。
 
ところがその実、市議会では「皆さんも資料が乏しいでしょうから、
懇談会をやってそこでなら幾らでも資料を出しましょう。」
ただし、懇談会は市民には非公開ですよ、と。
 
ともあれ、本宿コミセン南側の用地買収交渉には
乗り気になってくれたことを一つ歓迎すべきか。
 
さて、「市長語る会」。
初めの10分は前述の通りの始末で定かではありませんが、
それを差し引いての130分のうち、市長が話していたのは全体で82分余。
48分を最初の質問者を除く15名が意見を述べたことになりそうです。
一人平均3分余。
余程でなければもう一歩突っ込んだ質問や意見を述べる機会はありません。
これはもしかしたら
「市長語る会」なのかも知れません。
?!?!?!?
 
蛇足ながら、市議で会場に見えていたのは3名。
市長に語り掛ける市民の生の声。
市議の方々も耳を傾けておく方が良いのではないでしょうか。
もしやモレがありましたらお許しください。
 
 
その三
 
アナン国連事務総長に名指しで非難されたも同然の国際法違反行為者。
言わずと知れた米国。
それを積極的に支持し、今もそれに浸りきっている我が首相。
今さら追随の、盲目のというのもアホらしくありきたりの限り。
 
TV・マスコミはオリンピックが終わってしまい、
今は専ら「イチロー」、「あと○本」。
 
イラクの目を覆う惨状を伝えていたかと思えば、
「はい。では、スポーツです。」と、いたってお手軽で、
それと同列かそれ以上の持ち上げよう。
スポーツは決して嫌いではないが、
"スポーツニュース"には何やら感じざるを得ない違和感と嫌悪。
80年余の遺業達成も結構ですが、
一般市民をも巻き込む米国の"掃討作戦"や国際法違反を
とても凌駕すべきことは思えないのです。
この時局にあって、この瞬間。
 
それは大いに好みに属する問題でしょうか。
 
 

(全6面)

 

第21号

040902
第1版

 
8月6日午前8時45分。
広島に原爆が投下されたその時刻。
 
広島での平和祈念の式典に過去2回参列したことがあります。
数多くの犠牲者のたくさんの遺品の中でも目に焼き付いて離れないのは
その時刻を指して止まったままの腕時計です。
この時計の持ち主はその瞬間確実にこの世から消え去りました。
時計は川底から掬い上げられたと聞いています。
そして今年はその第59回目に当ります。

その時刻、筆者はTV画面に見入っていました。
秋葉広島市長が平和宣言を読み上げ、
米国の自己中心主義を明確に批判するなど、
平和を改めて希求する思いを高らかに唱えました。
参列した小泉首相は何と言ったでしょうか。
「唯一の被爆国であるわが国は平和憲法を遵守して、
非核三原則を堅持する」と
驚くべきことを表明したのです。
 
否、その表明が本心であり、現在の施策と合致しているのであれば
「驚くべきことを表明」などと言うべきではありません。
 
先の選挙期間中のさる有名な政党ポスター。
ご存知「この国を思い、この国を創る」でしたか、・・・
これはマッド天野氏と言わずとも、「違うんじゃないの!」
本当は「あの国を思い、この国を創る」
(米国のためを思って、そのために日本を創り変える)
でしょ、と揶揄したものです。
 
その首相が、
憲法を変えることに躍起になっているその張本人の口をして
よくもぬけぬけと、しかも犠牲者の霊前において
「平和憲法を遵守して〜」などと言わしめたものだと驚いたのです。
驚いたというよりは呆れた、否、怒ったのです。
あまりにも犠牲者や国民を冒涜愚弄しているというものです。
 
当のこの方の言動はあちこちで様々に囁かれているようです。
人もさまざま、噂もいろいろでは済まされません、
〜まったく。
 
さて、第21号は通常の半分の紙面構成となってしまいました。
その割りには「編集後記」のボリュームが大きく、
全体としては中味に充実感がありませんでした。
読者の皆様にその点をお詫びいたします。
次号で挽回したいと期しています。

 

(全4面)

 

第20号

040802
第1版

 
例年のこととはいえ、台風や集中豪雨での被災が
わが国各地で繰り返されています。
国土の大部分は相当の傾斜を有し、面積の約2/3が山林です。
建設統計などを参照するとそれら山林の
なんと1/5以上の面積が荒廃地域(*末尾解説参照)に指定されています。
これに加えるに土石流危険渓流・地すべり危険箇所・急傾斜地崩壊危険箇所などは
全国で17万7千箇所にも達しています。
(都内でも1700箇所の指定があります。)
 
7月半ばの新潟・福島・福井県下の被災は記憶に生々しいところですが、
その統計による荒廃地域を繰ってゆきますと、
列記されている重荒廃地域・一般荒廃地域には
この程の水害に及んだ一帯とその水系が含まれています。
すなわち「記録的な集中豪雨」ということが
災害を招いた直接の原因ではあっても、
何らかの、早急なる具体的な対策を講ずべき地帯であることの認識は
国としてもかねてから抱いていたわけです。
時間想定降雨量の限度を50oとしていることの妥当性は
別に問われなければなりませんが、
発生するべくして発生した災害、
つまり単なる自然災害ではない、という見方を
裏付けています。
 
こうした実態から目をそむけ、
何の抜本的対策を打ち立てることもなく、
悠長に要りもしない公共事業?や「箱もの」やらをいじくりまわし、
果ては国費・血税の乱費に走り、物騒な軍備拡張にうつつを抜かし、
禁じられている海外派兵も平然と行っているようでは、
この国の安全は誰のためのものであるのか、
それは何時になっても成り立たち得ないと言えます。
先の選挙では自民党の例の「この国を思う〜」ポスターについて
「この国」ではなく「あの国」ではないか、などと揶揄されたものです。
その「思う」についても「何を」思っているのか、
それがまた極めて肝心な事柄です。
 
失われた人命や財産や
かけがえのないもろもろの有形無形の地域資産と人の営みを
一体為政者等は何と心得ているのか、と思えてなりません。
わが身に起こらなければ得心しないようでは、
パブリックサーバントたる政治家や官僚の資質はありません。
災害現場に駆けつけ、くりくりとした眼(まなこ)で
「喜んでもらえ、役に立つことがこんなに嬉しいとは思わなかった。」と語る
男女の中・高生等の笑顔の何と頼もしく清々しいことでしょうか。
そして小学生のボランティアまで登場して
復興に力を添えています。
それはこの国を未来に受継いでゆく一群の人びとの
頼もしい姿でもあります。
 
そう言えばTVでは、国民の救助・支援に当るはず(?)の
"自衛隊"の姿が見えませんがどうしたものでしょうか。
まさか、みぃ〜んな海外(!)に出向いてしまい、
日本には誰も残っていないということではありますまいな?
 
【用語解説】
重荒廃地域=大規模な崩壊地、禿赭地、滑落崖地を含んだ植生の不安定な地域
      一般荒廃地域=崩壊地、禿赭地、滑落崖地が点在し、その規模がその地域の
相当量を占め、荒廃をもたらすとともに下流域に土砂氾濫
及び洪水氾濫の危険を及ぼすおそれのある地域
    (禿赭:トクシャ/樹木が無く、赤く禿げ上がっている様子)

 

 

(全8面)

 

第19号

040702
第1版

 
沖縄を除いて梅雨明けはまだまだですが、
もう盛夏そのものです。
やせ我慢で「日本の夏は"寒い"」などと
茶化してみたりします。
過ぎし日に目下焦眉の中東に出かけていました。
体感した最高気温は摂氏48℃。
もっと高温のこともあると聞き驚きました。
そのような調子で、まぁ暑いとは言え
35〜6℃かそこいら(!)の日本の夏は
それよりも10℃以上低いので"寒い"という次第です。
何しろ車のボンネットで目玉焼きできると言われてました。
俗に"サソリの時間"と言って、
午後2時頃の日射は死に至りかねない危険を伴います。
けれども湿気は低く、湿度は15%程度。
汗は見る間に蒸発し肌はかさかさで
白く塩を噴いたものでした。

さて、定例の配信日が迫る中、
急遽大幅な記事差し替えをしました。
発行日に支障を来たしましたが、
辛うじて発行期日には間に合いました。
世上の動きに合わせるには月刊では不十分です。
とは言っても"まちづくり"。
目まぐるしく急変する状況の中で
現象と本質をどのように見極めるか、
それが常に試されています。
 
「面白い」、「楽しい」も大切です。
「安らぎ」や「癒し」を求める多くの方々の心情にも
それなりのいわれもあるでしょう。
しかし、真実から目を遠ざけ、それを覆い隠していては
本当の楽しさや安らぎは
遠のいて行くばかりと思います。
それを望んでいるのは誰でしょうか?
 

(全6面)

 

第18号

040602
第1版

 
今世界情勢は非常に危ういバランスの上に
辛うじてその"安定"を保っているかです。
それを"安定"と見るか崩壊の前兆やあるいはその途上と見るかは
私達の世界観の鏡でもあります。
 
アメリカでは大統領選挙に向けた政治宣伝が
大きくクローズアップしています。
やや旧聞に属しますが、
CNNニュースは4/20、ブッシュ現大統領の投じた
選挙広告費用の額について報道していました。
その額、何と5億ドル。
その時点での為替レートは107.15〜109.15円です。
従って535.75〜545.75億円と換算できます。
選挙宣伝費だけでの話です。
 
この値は、"財政的には"豊かと見られている
わが武蔵野市の一般会計総額に匹敵しています。
驚くべき政治宣伝力、費用の値です。
その潤沢な資金で再選を狙い、
それを以って世界中で現在も繰り広げている
武力による支配をより強力に推し進めようという意気込みです。
 
それらの費用を支えているのは、一体誰でしょうか?
資金の「コストパフォーマンス」を考えての選択として、
聞こえてきませんか?
Give and Take, it's our business !!
 
しかも、最小限の「投資?」を以って、
「最大限を世界中で」というあくどさの限りが。
 
 

(全8面)

 

第17号

040502
第1版


いつものように事前にお伝えしている配信案内の際、
本第17号は標準の8頁建てでした。
その後の収録で10頁にして発行することにしました。
日刊紙であればそのような無理はしませんが、
火急を要する記事でなくとも、そこは月刊の弱みです。
次号送りとすれば自動的に一ヶ月先になります。
といっても、号外を出すという性格の内容ではありません。
どうかご容赦ください。
 
さて、新会計年度に切り替わり、国や各地の自治体も
いろいろの施策で盛りだくさんで、
俗に言う目白押しです。
しかし、それらのうち本当に国民、市民、住民である
私たちの一人一人の身になって
考えられているのはどれほどあるでしょうか。
思いつき、気まぐれとまではいいませんが、・・・。
(いや、そう言った方が良いようなものも大いにある、とは"影"の声)
 
お気軽と、お手軽の果ての虚しさよ
 
とならないことを願いつつ。
これは私たち市民の活動についても自戒すべきことではあります。

 

(全10面)

 

 

第16号

040402
第1版

 
いわゆるところの月末の年度末。
だからと言って自分の身に何か特別のことがある訳でなし。
無いことの自由さと、そのことの侘しさと。
 
さて、ここのところやおら言論の自由かプライバシーの保護か
といったニュースが飛び交っています。
その両者を同一の天秤で量ろうとするところなぞ、さすがと言えばさすがです。
 
小泉首相のメルマガを読んでいます。
(良くも読むねぇ〜、という友人の言い草もあります。)
そこで「小泉内閣メールマガジン 第133号/2004/03/18」からひとくさり。
 
『13日、私は広島を訪ね、〜原爆ドームなどを視察しました。』とありました。
まず、原爆ドームは「視察」するものか非常に引っかかります。
そして続いていろいろと教養と包容力のありそうなところを
(誰かさんのように?)ひけらかし、
 『広島市内では原爆ドームを訪れました。
二度と戦争をおこしてはならない、
世界の平和を築くために努力を続けなくてはならないとの
思いを新たにいたしました。』云々。
彼とその勢力が進めてきたこととこれを照らし合わせると
その虚しさと言葉の軽さは強烈です。
 
ともあれ
"言うは易し、行うは難し"

という次元では計り知れない地平にあります。
そして否、目前の行い得ることを
あれこれと本質的でない事柄を論って先延ばししているのは、
それを行いたくはないと言っているのと同類である。
それは何のため?
(無論、行わずに済ませるために)
 
この首相の言う「平和」とか
「二度と戦争をおこしてはならない」という言葉の空虚さは
どこかでも聞き飽きた「市民参加」という掛け声と
共通の響きがあります。
身にしみていないというのでもなく、
きっとその平和の享受者・受け得べき人々が
そもそも違うのであるかも知れません。
そう考えれば
「市民参加」と言われるときの「市民」も
自分たちののことだと思うから、
変だ、おかしい、とつい思ってしまい、
腹が立つのでしょうか?
 
それで良いのか、悪いのか。
 
言論の自由そのものがかまびすしく言い立てられる折、
言葉の持つ意味合いを、
言う人と聞く者とのギャップを
埋めて行くのは
いかに大切な作業であるか、考えさせられます。

 

(全8面)

 

第15号

040302
第1版

 
2/26〜2/27の間、
「都市再生・環境フォーラム2004」というイベントが
東京国際フォーラムで開かれます。
これは一口で言えば、都市再生や環境課題をいかに「ビジネス化」して
企業の業績の拡大・生き残り策の追求が図れるかという観点からのもので、
必ずしも国民や都市住民の生活環境の
真の"再生"や"環境"醸成を目指すものとはいえません。
無論、何らかの仕方・形でそれらと一定程度に結びついていなければ
ビジネスにもなり難いのは自明のことですが、
参加企業群が目するところは
都市の再生ならぬ自己(企業)の再生であり、
生活環境ではなく経営環境の改善を
求めているのではないか、
と思われることです。
 
事実主催者側からのメールマガジンによれば、
この「都市再生・環境フォーラム2004」なるイベントの「見どころ」のうち、
「各出展社の見どころ」として、「ヒートアイランド対策、
土壌浄化から、景観、防災、リサイクルまで、
都市再生、環境関連製品、プロジェクトが集結!!」と
そこは抜かりなく多岐にわたっています。
そしてさらに曰く。
「都市再生・環境フォーラム2004」の特徴は、
都市再生というゴールを実現する
幅広い業界、業種の製品、サービス、技術、
そしてプロジェクトが一同に集結することです。」と。
 
大気・土壌・森林・海洋・水資源のことごとく、
そして生態系を遍く乱しては汚し、破壊し、
人をも酷使し消耗させてきたのは、
そして現にそうしているのはいったい何ものか?
福祉が、介護が、金になるといえば、
自社職員の「リストラ」をいとわない会社までもがこれにはせ参じ、
省エネ・省資源や環境が儲かるてみれば、これまで垂れ流すほどに
浪費を続け、汚染を行ってきた連中が
エコやリサイクルや環境共生やら浄化などを唱え出している。
 
過ぎしあの頃「鬼畜米英」などを人びとに強いていた輩々が
一転して手のひら返し、
熱烈な親米主義者に成り代わって
「民主主義」を標榜したのと同じではないだろうか?
(今もその末裔が我が物顔)
 
さて、所詮はどこか底が浅く、長続きのしない、
自己利益優先の権化のする所業かとあきらめながら、
ちょっとばかりはすかいに眺めていて丁度良い程度のしろものか、否や?
 
ゆめゆめ取り込まれることなかれ、・・・。

 

 

(全12面)

 

第14号

040202
第1版

 

前号で武蔵野市立吉祥寺図書館の

運営の仕方について触れましたところ、

館長さんから丁重なお便りをいただきました。

その内容などは今号で紹介したいと考えていましたが、

生憎の紙面構成の都合で見送らせていただきました。

 

1月25日には件の『知的創造拠点』の第二次選考会が開催されました。

選考委員長氏はこの『拠点』なるものの名称を

鍵括弧無しで口にするのはやや憚って、

照れ気味?であるかの口調に感じましたが、

筆者の気のせいでしょうか。

続く2月1日には第三次(つまり最終の)選考会が

これも公開で開催されます。

 

一方、去る1月23日には

既報の財務局跡地競売の現地説明会が行われ、

2月5日、その入開札を目前にしています。

同財務局のホームページで見ると驚きます。

同局管内一円で売却予定物件の5,300件余りのリストで

それら物件の面積を集計すると

(案外手間取りました!)

何とわが武蔵野市の面積の40%にも匹敵する4.31平方キロメートル。

国有地は1950年には全国で174,000平方キロメートル、

つまり日本全国土の半分近くもあったのですが、

いま(平成13:公表最新データ)では

その半分以下の89,100平方キロメートルです。

それでも、信じられないほどです、・・・。

(武蔵野市は10.73平方キロメートル/「,」と「.」とをお待ちがえなく!)

 

公有地を無闇と取得に走るのは確かに芳しくはありませんが、

保有している公有地を簡単に

整理(?)払い下げ、競売処分を行うのは

忌忌しき有様です。

 

地元・地域のまちづくりへの有効な活用策を優先し、

十分に検討しなければ、

まちづくりどころか「まちこわし」に繋がりかねません。

最近「都市再生・環境ビジネス」なるものが台頭してきています。

地域とまちが"使い古され"、"食い荒らされ"たその挙句に、

「再生」や「環境」形成でさらに一儲けを狙う一群が勢力をもたげ

牙を研いでいるかの様相です。

 

そこまでゆくのか行かぬのか、

連日のように人が現に暮している家屋に、

S不動産やらMホームなどのチラシが入ってきます。

その曰く。

「大至急、探しています!」、「秘密厳守」、

「土地。○○町限定、戸建」、「80〜100坪の土地」、

「予算1億4,000万円まで、全額自己資金」、「この街で暮したい」云々。

(「この街で暮したい」のはですねぇ、

まさに今住んでいる私達ですよ、

本当に、まったく、・・・!)

まるで売却・立退きを迫られているかではありませんか。

いいえ、そうなのです。

彼等は誰がどのように住まい、暮らすのかではなく、

どれだけ買うか、どれだけ売れるか、どれだけ儲かるか、なのでしょうから。

売ったり買ったりした当の方々へも同じチラシを投函します。

 

世の中の経済状態や世上への不安、

軍隊である自衛隊の海外派兵などと並び、

私達が安全に住みつづけ、暮らし続けることへの

安心と安定が脅かされつつあるようです。

 

またまた長き前書きかな。

お許しあれ。

 

(全6面)

 

第13

040102
第1版

 

先日武蔵野市立吉祥寺図書館に出かけました。

建設白書の平成8年版で調べる事項がありました。

検索するとあることはありましたが、所蔵は中央図書館です。

しかも館内閲覧用の指定がかかっています。

やはり、「中央図書館に行っていただくほかありません。」との返事です。

「政府刊行物のような基本資料は(さほど高価でもないことであるし)

3館ある市立図書館のどこに行っても備えているべきではありませんか。」と述べ、
それが無理でも「配送で、吉祥寺でもでも閲覧できるようにして下さい」と
依頼しましたが、所蔵する館外へは出せない仕組みとのことでした。

つまり、その書物の閲覧について言えば、

市内に図書館が1館しか無いのと同様です。


ならば、いっそ追加購入か市外の他図書館から借り出してください、


と頼んで帰宅しました。

 

それが12/17のこと。

数日して「本が届きました。都立図書館からで、1/18まで貸出しできます。」との電話。

???

武蔵野市の図書館では全市内で1冊しかなく、貸出しもしない書籍が

都立図書館では簡単に1ヶ月も貸してくれる!!

都の図書館行財政縮減という情報を耳にしていたので、二重にびっくり。

ところで武蔵野市では市長の肝いりで

「血の〜」、おっと失礼、血税で「知の殿堂」たる

4番目にして第3館目の図書館(なぜならばこれが出来た暁には

1館が閉鎖の憂き目に遭うという様相なので)の建設を、

財政も顧みずJR線武蔵境駅南口で急いでいます。

しかしながら、図書館はつくっても

こと図書館機能となるとこのような実相です。

いわゆる箱物です。

その仄かでささやかな一端ではありますが、

先般着任の図書館長氏はご承知か、否か。 

市はそれが管理(保有と言うなかれ!)している膨大な公文書その他を

いつでも自在に閲覧できる施設を整えていないのも現状。

情報公開度NO.2とどこかで自慢する声も聞こえていましたが、

上の事柄とも併せ、様々な基礎文献や基本資料の収集と閲覧に向けた姿勢と

それが知というものであり、

文化の源泉というものではありませんか。  

いつもながら、前置きの実に長々しいことでした。

 

 

(全8面)

 

第12

031202
第1版
 

 

 

ここのところ地震が頻発しています。

防災についての関心も自ずと高まっています。

それはそれで大切なことですが、

防災に併せて防犯も強調されています。

武蔵野市でも過日「防犯フェアー」を開催しているほどです。

 

小紙でも紹介した通り、

某誌に依れば武蔵野市は全国一の「富裕度」を誇っています。

そして全国一、否、最低の「安心度」をも。

だから"防犯"が必要だというのではではありません。

そこで言われる「安心度」とはその折紹介した通り、

医療施設や高齢者施設が整っているかどうか、

また子どもを産み、育てる環境が整備されているかどうか、でした。

 

空き巣などの防犯対策には「鍵かけ、声かけ、心がけ」が大切と言われています。

「鍵」と「心」は個人の資力・努力である程度達成できるでしょうが、

「声かけ」は地域社会の連携協働がなければとても難しい事柄です。

 

住民の入れ替わりが激しく、住環境整備の度合いの低さでは

全国最下位クラスのわが武蔵野市ですが、

市民が末永く安心して住み続けられる条件を速やかかつ充分に整えなければ、

「声かけ」もなかなか定着し難いと見なければならないでしょう。

まちづくりの出発点もそこに置かれるのではないでしょうか。

 

たとえ駅前や繁華街が小奇麗になったとしても、

市民・住民のくらしに安全・安心・安定がなければ何もなりません。

一口に「入れ替わりの激しい住民構成」と言いますが、

これを統計資料で見ますと、例年市民人口の10%程が入れ替わる動きがあります。

単純に言えば10年で市民がすべて入れ替ってしまう程の状況です。

(この動態は地域別・年齢別・その他で詳しく分析してゆく必要があります。)

このように目まぐるしく移ろう状況下では自治意識・市民意識も希薄になりがちです。

そのような中で、それに有効な施策を棚にあげたまま

市民参加とか市民参画とかを単に唱えていることは

口先の言に過ぎないことではないでしょうか。

まさか、それの放置で利を得ていこうという

こすっからい面々が居られはしないことを願いつつ。

 

実に前置きの長々しいことでした。

 

 

(全6面)

 

第11

031102
第1版
 

 

 

11号の配信が遅れ、失礼いたしました。

お詫び申し上げます。

ペーパー出力版で有料購読をしていただいている方々には

特に重ねてお詫びを申し上げます。

 

さて10/29に衆議院選挙がスタートしました。

TV討論を視聴していますと、9000数百キロにも及ぶ高速道路等を
つくるべきかどうかは、ひとつの重要な争点になっています。

しかし、公団民営化云々の影に隠されている嫌いもあります。

 

外環道の建設には1m(1kmではありません!)当り

1億円はかかる、と見込まれています。

16kmほどですので1兆6000億円、というのが現在の見込み高だそうです。

9000数百キロもの道路をつくるのには、一体どれほどの費用がかかるでしょうか?

これは外環と同じでは無いのは承知で、敢えて単純に当てはめてみます。

な、なんと
900兆円〜1000兆円!!!!!〜

このような途方もない費用をかけ、

そしてその上に国土を疲弊させ、荒廃させかねないような自然破壊を

全国土にわたる全面的な展開を目論もうとは!

 

 

(全8面)

 

第10

031002
第1版
 

 

 

9/26早朝の北海道襟裳岬南東沖を震源とする地震が発生しました。

(釧路沖地震M8.0)

迂闊といえば迂闊。

困憊(コンパイ)も相当なもので、

9月20日にも12:45頃千葉県南部を震源とする震度4(吉祥寺では震度2とか)の

地震があったばかりですし、

9月11日には同じく北海道十勝沖を震源とする地震があったばかりです。


記憶に新しいところでは、5/26の午後18:24発生の宮城県沖地震があります。

7.0、震度はその近傍の各地で6の弱。

昨日の地震は地震エネルギーでは宮城県沖地震をはるかに凌駕して、

津波による死者もでている模様です。

出光興産のタンクの出火も不気味でした。

 

北海道はこれに先立つ台風でも大きな被害を受けたばかりです。

地震のメカニズムは次第に解明されてきているといわれていますが、

それへの抜本的な対策と備えはまだ緒に着いたともいえない、とされています。

例年到来する台風に対してさえ、その被災の様相や程度が想定されていながらに

この国では国民の生命財産が軽んじられているとしか思えません。

"テロ対策"とか"国際支援"や"協力"を惜しまないなどと称して、

莫大な税金が投入されています。

アメリカからは"イラク復興"のために「相応の負担」を求められています。

勝手に破壊しておいて復興も無いものですが、

そのような無駄な"協力出費"を取り止めて、

こうした災害の防止のためにも振り向けられるような

当たり前の国政を築いてゆきたいものです。

それこそが翻って、平和をももたらすというものではありませんか。

 

つまり、戦争や戦争「協力」にはお金を使わない、ということは

極めて現実の平和へ道筋ですし、平和政策そのものです。

そのお金を国民の生活の安全と福祉に用いるとなれば、

それは二重に望ましい結果をもたらす、というものです。

 

前置きが少々長過ぎ失礼しました。

では、第10号をご覧下さい。

 

 

(全10面)

 

第9

030902
第1版

 

 

 

ここのところ『外環』に関する動きが活発です。

小紙でもこれを早く取り上げようと計画しつつ、

直面している事柄に追われ、つい延び延びにしています。

武蔵野市では関係住民の多くはさることながら、

市長も市議会も外環建設推進に反対を表明してきました。

ところが、大深度の地下化工法案が唱えられるや否や、

市長達はその依ってきたる経緯や理念を捨て去り、

「地上部では影響が無い(実はそれも確認できていないのですが)から、

まぁいいか」式の単純な態度、

要するに推進しようとする国や都におもねるように変節しつつあります。

自分の所さえ影響が無ければ良いという利己的で排他的な見地は

この外環問題に限ったことではありません。

廃棄物の最終処分埋立地問題でも、そのお得意の姿勢は鮮明でした。

住民は自らの足元の課題を解決するのにも、

その行政区を越えて広く連携し協同し合う必要があります。

 

 

(全6頁)

 

第8

030802
第1版
 

 

 

7/15、吉祥寺南町のコミュニティーセンターでこの秋に催す

「第19回吉祥寺南町文化祭」の第1回実行委員会(委員長糸井守氏)が

行なわれました。 

日程:10月15日(水)〜10月22日(水)の8日間

会場:吉祥寺南町コミュニティーセンター

武蔵野市吉祥寺南町3-13-1

tel.0422-43-6372 

市内の各方面から多くの団体・個人が集まり、

具体的な準備に入り始めました。

ざっと数えると40団体余の参加予定で、

例年行なわれている催しですが

ますます多彩で賑わいと楽しさを増してきています。

小紙もこれに参加して、

武蔵野市内でのまちづくりに関わる

ニュース発行に関わる展示を行う予定でいます。

日程が近づきましたら改めてまたご案内をします。

 

 

(全8頁)

 

第7

030702
第1版

 

 

 

6/21の朝刊トップ記事で公団の欠陥工事(八王子)が

大きく取り上げられていました。

今から10数年前(89〜90年)に分譲の

22棟という多くの住棟で構造的欠陥が発見され、

そのうちの3棟が建替え工事中とのことです。

報道写真でみると、基礎は残され上部構造が建替えです。

(基礎は本当に大丈夫なのでしょうか?)

急に解かって、いきなり解体に至ったわけではありません。

(数年前に見つかった、と伝えられています。)

これほどの重大事件の経過がこれまで一般に伝えられなかったわけは、一体・・・?

それにしても"責任者"の「処分」は、公団総裁が2ヶ月間の減給1/10等、

施工会社は指名停止6ヶ月・監理会社は同2ヶ月の処分、云々。

ことは居住者等の生命財産や精神抑圧に及ぶというのに、何か納得が行きかねる"軽さ"です。

しかも理由は「バブル期で、技術者の確保が困難であったため」、とか。

その「理由」は、その時期に限らず、この建物群に限ることのない、

はたまた公団の建築工事に限ることのない、

根の深い様相をあらわに物語っています。

事実、業界筋では「危ない工事が多い」といううわさは

よく聞かれている、〜とか。

 

(全10頁)

 

第6

030602
第1版


本号第7面で地震について取り上げましたところ、

早速(?)昨5/26の午後18:24に宮城県沖地震が発生しました。

7.0、震度はその近傍の各地で6の弱。
東京23区部や多摩地域でも震度3と速報されています。

震度の割に被害が比較的少ないように

いまのところ報じられていますが、

震度が6を超えたのは

3年前の鳥取地震以来である、とのことでした。

ほっと、胸を撫で下ろして済ませてよいものかどうか。

震度3といえども、かなりの揺れぐあいではありませんでしたか?

 

(全8頁)

 

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